所得税の所得控除と税額控除の違いはなぁに?

所得税の所得控除と税額控除の違いはなぁに?

所得税とは、個人の所得に対して課税される税金です。所得税の課税対象となる所得は実に10種類あり、複数の所得を取得している人はそれを合算した金額が所得額となります。

所得に課税される所得税には、所得控除と税額控除という2つの控除が存在します。今回は、所得控除と税額控除の違いについてご紹介します。

1.所得税の所得控除

所得控除は所得税の計算に用いられる「所得」の金額を控除するという制度です。つまり、所得税の計算のもとになる課税所得金額が少なくなるというわけです。

所得税の所得控除と税額控除の違いはなぁに?

所得控除は基礎控除をはじめ以下のような控除があります。

基礎控除/配偶者控除/配偶者特別控除/扶養控除/社会保険料控除/生命保険料控除/地震保険料控除/寄付金控除/医療費控除/小規模企業共済等掛金控除/障害者控除/勤労学生控除/寡婦(寡夫)控除/雑損控除

【所得税と住民税の所得控除について】

所得に応じて納める税金には、所得税のほかに住民税があります。この住民税にも所得控除がありますが、所得税の所得控除と控除額が異なる所得控除が存在します。

所得税の所得控除と税額控除の違いはなぁに?

寄付金控除は「特定寄付金―2,000円=寄付金控除額」の算出式は同じですが、控除対象となる寄付金額が所得税は総所得金額等の40%、住民税は30%までとなります。ただし、住民税の場合、ふるさと納税では特例分も加えて控除されます。

住民税は均等割と所得割の合算を各自治体に納めます。均等割りは所得に関係なく一律の金額になっています。(金額は自治体によって異なります。)

所得割は、下記の計算式で求めることになります。

所得税の所得控除と税額控除の違いはなぁに?

確定申告で所得税を納める必要がない=住民税も納めなくてもよい!ということにはなりませんので注意してくださいね。

2.所得税の税額控除

税額控除は、課税所得金額から算出された所得税額から控除することができる制度です。つまり、納める予定の所得税額が少なくなるというわけです。

所得税の所得控除と税額控除の違いはなぁに?

税額控除には以下のような控除があります。

住宅ローン控除/寄付金控除/配当控除/外国税額控除

税額控除の注意点は、納める所得税がある場合のみ適用される制度ということです。つまり、所得控除の適用をうけて課税所得が0になった場合には、税額控除の対象となる所得税がありませんので、税額控除は使えないということになります。

3.年末調整の方は確定申告しないと使えない控除もある

会社にお勤めの方は年末調整によって1年間に納めた所得税の清算が行われます。

そのため、確定申告をしていないという方も多いと思いますが、所得控除の中には確定申告を行わないと適用されない所得控除もあるため年末調整で出来るものと出来ないものをしっかりと把握しておきましょう。

所得税の所得控除と税額控除の違いはなぁに?

年末調整で出来ない寄付金控除や医療費控除、雑損控除の適用を受ける場合には、年末調整後に確定申告を行う必要があります。ちなみに、税額控除の対象となる住宅ローン控除は、適用初年度は確定申告が必要となりますが、2年目以降は年末調整が可能となります。

まとめ

納税は国民の義務なので、納めなければいけませんが、一生懸命働いたお金なので出来るだけ納める税金を抑えたいと思いますよね。納める税金をなるべく抑えるためには、所得控除や税額控除をしっかりと理解し、自分で申告しなければなりません。損をしないためにも、利用できる控除はできるだけ利用するようにしましょう。